2015 GAZOO Racing 86/BRZ Race Round 1 Report

【GAZOO Racing 86/BRZ Race 第1戦/もてぎ】

3シーズン目のGR 86/BRZ Raceがもてぎで開幕、
昨年王者の谷口信輝選手がポール・トゥ・ウィン!!

GAZOO Racing 86/BRZ Race Round 1

開催日 2015年3月28日-29日
開催場所 ツインリンクもてぎ (栃木県)
天候 曇り
路面 ドライ
決勝周回数 10周
(1周=4,801m)
参加台数 68台
2015 GAZOO Racing 86/BRZ Race 第1戦

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3年目のシーズンを迎えるナンバー付き車両のトヨタ86とスバルBRZで競われるワンメイクレース「GAZOO Racing 86/BRZ Race」。今年からクラブマンシリーズとプロフェッショナルシリーズの2クラス制に分かれることになった。クラブマンには、全日本レース選手権相当のカテゴリーでの入賞者やSUPER GT、スーパーフォーミュラの参戦経験者、過去2年の同レースでシリーズランキングトップ10に入ったドライバーなどが参戦することができないため、よりグラスルーツでの戦いが繰り広げられることになっている。その反面、多くのプロドライバーが参戦するプロフェッショナルは、ワンメイクレースならではのサイドバイサイドの激戦が期待される。

2クラス制への移行とともにレギュレーションも一部が見直され、プロフェッショナルは機械式LSDが指定パーツとなり、クラブマンは指定銘柄のタイヤのみの使用が認められるようになったことが主な変更点になる。

初戦の舞台となったのは昨年の第1戦と同じツインリンクもてぎで、クラブマンは37台、プロフェッショナルは33台の合計70台が両クラスにエントリーした。

プロフェッショナルでは、ヨコハマタイヤユーザーで昨年シリーズチャンピオンを獲得した谷口信輝選手、シリーズ2位の青木孝行選手が今シーズンもフル参戦を予定しているほか、昨年はスポット参戦ながらシリーズ7位となった阪口良平選手が全戦のエントリーを表明。初年度にシリーズチャンピオンを獲得した山野直也選手が今シーズンはヨコハマタイヤを装着して参戦するなど、2015年シーズンもヨコハマタイヤユーザーは強力な布陣をしいている。

関東地方の一部では桜が満開になるほどに暖かくなった土曜日に行なわれた予選は、昨年の開幕戦でもポールポジションを獲得している谷口選手がレコードタイムの2分19秒318をマークしてプロフェッショナルのポールポジションを獲得。3位には青木選手、4位には阪口選手、5位には山野選手が入りヨコハマタイヤユーザーが上位5台の中で4台を締める結果となった。

迎えた日曜日の決勝は10周で競われた。ポールポジションの谷口選手が好スタートを決めて1コーナーをトップで通過。4番手スタートの阪口選手が3-4コーナーで2番手に並びかけ、5コーナーの立ち上がりで2位に浮上した。この2番手争いの間にトップを走る谷口選手は、後続との差を広げることに成功し、1周を終了した時点で2位阪口選手と2.068秒のギャップを築く。2周目以降は阪口選手が予選タイムを上回るファステストラップを記録し、4周目にはギャップが0.3秒ほどになるまで追撃。追われる谷口選手だったが、巧みにギャップをコントロールし、レースは終盤戦に入った。

ところが、6周目にV字コーナーで2台が絡むクラッシュが発生しセーフティカーが導入される。セーフティカーは3周に渡り先導し、再スタートが切られたのはファイナルラップだった。谷口選手は、後続車両の様子をしっかりと確認しながら、抜群のリ・スタートで最終周を難なく走りウィニングチェッカーを受けた。 以下、2位・阪口選手、4位・青木選手、6位・山野選手、9位・森山鉄也選手とトップ10に5台の装着車が名を連ねた。

DRIVER VOICE

谷口信輝 選手 [KTMS 86]

【今回の成績 : プロフェッショナルシリーズ 優勝】
練習走行から決勝に合せたセットを探っていたので、ロングには自信がありました。決勝では阪口選手が思いのほか、早く2番手に上がってきて差が縮まりましたが、タイヤのマネージメントは行なっていたので押さえることができました。リ・スタートも思い通りになり優勝することができました。今年ももちろんシリーズチャンピオンを狙っているので、初戦で勝てたのは素直に嬉しいです。