【FIA世界ツーリングカー選手権 第1&2戦/マラケシュ (モロッコ)】
WTCC Morocco
開催日 | 2014年4月12日-13日 |
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開催場所 | マラケシュ市街地コース (モロッコ) |
コース距離 | 4,545m | 決勝予定周回数 | 14周×2レース |
2005年に発足、翌’06年からこれまでヨコハマタイヤのワンメイクで競われている、世界最高峰のツーリングカー・スプリントレースがWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)。発足から10年目となるシーズンが、いよいよこの週末にモロッコで開幕を迎える。
これまで幾多の名勝負が演じられ、迫力ある接近戦が世界中で多くのファンを魅了してきたWTCC。10年目の今年は、車両規定が大きく変更され、時代は次のステップへと飛躍することになる。
開幕戦のモロッコ、発表されたエントリーは総勢20台。クラス別に見ると、新規定のTC1が16台、昨年の規定によるTC2は4台となる。なお、TC2に対してはYOKOHAMAトロフィーがかけられる。
エントリーの中で、やはり注目は新規参戦を果たすシトロエンだろう。WRC(FIA世界ラリー選手権)など、ラリーフィールドで世界を席巻してきたシトロエンだが、C-エリーゼを武器にWTCCへの本格参戦を実現した。
C-エリーゼは日本には導入されていないが、中央ヨーロッパや中東、新興国などに向けて販売している3ボックスモデル。
そして、ドライバーはセアトとシボレーで黄金期を牽引してきたイヴァン・ミューラー選手が加入。さらにトップラリーストとしてその名を馳せるセバスチャン・ローブ選手(右写真)、昨年のアルゼンチン戦で優勝を飾ったホセ・マリア・ロペス選手の3人体制を開幕戦では構築した。さらにシトロエンは中国人のマ・チン・ホワ選手とも契約を結んでおり、終盤の5大会で戦いに加わると発表されている。
第1&2戦・モロッコの模様は、テレビ大阪で4月18日(金)の25時25分~25時40分、BSジャパンで4月20日(日)の9時15分~9時30分に、それぞれダイジェストが放送されます。こちらもぜひ、お見逃し無く!!
【モロッコ戦 エントリーリスト】
順位 | クラス | ドライバー | 国 籍 | 車 両 | チーム |
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1 | TC1 | イヴァン・ミューラー | フランス | シトロエン・C-エリーゼ WTCC | Citroen Total WTCC |
2 | TC1 | ガブリエレ・タルクィーニ | イタリア | ホンダ・シビック WTCC | Castrol Honda WTCC Team |
3 | TC1 | トム・チルトン | イギリス | シボレーRML・クルーズ TC1 | ROAL Motorsport |
4 | TC1 | トム・コロネル | オランダ | シボレーRML・クルーズ TC1 | ROAL Motorsport |
5 | TC1 | ノルベルト・ミケリス | ハンガリー | ホンダ・シビック WTCC | Zengo Motorsport |
6 | TC2T | フランツ・エングストラー | ドイツ | BMW 320TC | Liqui Moly Team Engstler |
7 | TC1 | ヒューゴ・ヴァレンテ | フランス | シボレーRML・クルーズ TC1 | Campos Racing |
8 | TC2T | パスカーレ・デ・サバチーノ | イタリア | BMW 320TC | Liqui Moly Team Engstler |
9 | TC1 | セバスチャン・ローブ | フランス | シトロエン・C-エリーゼ WTCC | Citroen Total WTCC |
10 | TC1 | ジャンニ・モルビデリ | イタリア | シボレーRML・クルーズ TC1 | ALL-INKL.COM Munnich Motorsport |
11 | TC1 | ジェームス・トンプソン | イギリス | ラーダ・グランタ 1.6T | LADA Sport Lukoil |
12 | TC1 | ロブ・ハフ | イギリス | ラーダ・グランタ 1.6T | LADA Sport Lukoil |
14 | TC1 | ミハイル・コズロフスキー | ロシア | ラーダ・グランタ 1.6T | LADA Sport Lukoil |
18 | TC1 | ティアゴ・モンテイロ | ポルトガル | ホンダ・シビック WTCC | Castrol Honda WTCC Team |
22 | TC2T | ペトル・フーリン | スイス | セアト・レオン WTCC | Campos Racing |
25 | TC1 | メルディ・ベナニ | モロッコ | ホンダ・シビック WTCC | Proteam Racing |
27 | TC2T | ジョン・フィリッピ | フランス | セアト・レオン WTCC | Campos Racing |
37 | TC1 | ホセ・マリア・ロペス | アルゼンチン | シトロエン・C-エリーゼ WTCC | Citroen Total WTCC |
77 | TC1 | レネ・ミュニッヒ | ドイツ | シボレーRML・クルーズ TC1 | ALL-INKL.COM Munnich Motorsport |
98 | TC1 | ドゥサン・ボルコビッチ | セルビア | シボレーRML・クルーズ TC1 | NIS Petrol by Campos Racing |
2009年、50年ぶりのFIA世界選手権レースとしてモロッコで開催された時から、WTCCが戦う場はマラケシュの市街地特設コースが用意されてきた。
旧市街地は世界遺産にも登録されているマラケシュ、エキゾチックな街並みの中を走るストリートを閉鎖してのコースは、一般公道ということでサーキットに比べて路面のミューは低い。さらにストレートが主体のレイアウトとなるため、タイヤへの直接的な負担は小さいコースであると言える。
ただ、市街地レースということで接触やクラッシュが多く、一度アクシデントが生じるとコース上に部品が散乱することとなり、これを拾って思わぬダメージをタイヤに受けてしまうことが注意点となる。
これまでのコースレコードは、2012年の予選でアラン・メニュ選手(シボレー)が記録した1分43秒753(平均車速157.70kph)。決勝のファステストラップは同年、ペペ・オリオラ選手(セアト)が記録した1分44秒617(平均車速156.39kph)となっている。