【GAZOO Racing 86/BRZ Race 第9戦/オートポリス】
GAZOO Racing 86/BRZ Race Round 9
開催日 | 2014年10月12日 |
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開催場所 | オートポリス (大分県) |
天候 | 雨 |
路面 | ウェット |
決勝周回数 | 10周 (1周=4,674m) |
参加台数 | 41台 (ヨコハマタイヤ装着車 54台) |
北海道から九州まで、全国の主要サーキットを転戦して競われるGAZOO Racing 86/BRZ Race。第9戦は九州に上陸、大分県のオートポリスを舞台に予選と決勝をともに日曜日に開催する1Dayのレースフォーマットで開催された。
三連休の中日に行われた第9戦だが、折しも日本列島には大型で強い勢力の台風19号が接近中。九州への上陸から日本列島を横断するコースを進むとみられる予報が出され、その影響も気になる中で日曜日の朝を迎えることとなった。
午前9時30分、オンタイムで公式予選がスタート。風は強さを増していたものの、スタート時点ではまだ雨は降っておらずコースはドライコンディション。各車が一斉にコースイン、早々にトップタイムを叩き出したのは青木孝行選手で2分13秒753のコースレコードをマークした。
既にチャンピオンを決めている谷口信輝選手らもこれに続こうとしたが、なんと予選中に上空からポツポツと雨粒が。ドライコンディションが保たれた序盤のうちにアタックを決めた青木選手のタイムはそのまま破られることなく、ポールポジションの獲得に成功。ヨコハマタイヤ勢では3番手で小河諒選手続くオーダーとなった。
予選中に降り始めた雨はそのまま本降りとなり、第9戦の決勝レースはウェットコンディションで競われる展開に。ここで強さを改めて見せたのがヨコハマタイヤ勢、ポールポジションからスタートの青木選手がトップをキープしてオープニングラップを制すると、他社製タイヤを装着するライバルが後退する一方で5番手スタートの織戸学選手が3番手へとポジションアップを果たす。
青木選手はトップのままマージンを稼ぎに行くが、2周目にホームストレートや2コーナーでクラッシュが発生し、レースコントロールはセーフティカーを導入する。これにより青木選手のマージンは帳消しとなり、レースは5周目から仕切り直し。
再スタートでもトップを守った青木選手だったが、織戸選手が2番手に浮上してさらにプッシュ。ファイナルラップで両者は接触を伴いつつもクリーンなバトルを展開、一旦は前にでた織戸選手を青木選手が逆転するも、再び織戸選手が前に出て最後は0.228秒の僅差でウィニングチェッカー。青木選手が2位、そして3位には同じくファイナルラップでポジションを上げた小河選手という結果になり、ヨコハマタイヤ勢が今季5回目の表彰台独占。開幕からの連勝も“9”となり、残す最終戦にシリーズ完全制覇をかけて臨むこととなった。
今季これまで、開幕のもてぎが雨/ウェット、6月の富士がAレースは小雨/ハーフウェットで開催されたGR 86/BRZ Race。カレンダーも10月中旬ということで、ウェットコンディションゆえに気温/路面温度ともにそれほど高くない中で行われたオートポリス戦だったが、決勝のファイナルラップでトップドライバー同士が激しいバトルを演じる白熱した展開となった。
このことはヨコハマタイヤの高いウェット性能を証明していると言えるだろう。また、優勝した織戸選手が勝因として空気圧管理をあげているように、イコールコンディションのワンメイクレースだからこそ、細かい部分のセットアップが重要なポイントとなる。