【GAZOO Racing 86/BRZ Race 第7戦/岡山国際】
GAZOO Racing 86/BRZ Race Round 7
開催日 | 2014年9月7日 |
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開催場所 | 岡山国際サーキット (岡山県) |
天候 | 晴れ |
路面 | ドライ |
決勝周回数 | 12周 (1周=3,703m) |
参加台数 | 46台 (ヨコハマタイヤ装着車 25台) |
前戦の富士ラウンドから、1ヶ月以上のインターバルをはさんで開催されたGAZOO Racing 86/BRZ Raceの第7戦。今季初の西日本での開催となるレースは、岡山国際サーキットを舞台に行われた。
この夏も全国各地から局地的な豪雨のニュースが発信されたが、公式予選が行われる土曜日はサーキットが豪雨に襲われた。予選1組目のスタート5分前に雨粒がコースを濡らし始め、路面はウェットコンディションに。そんな中で速さを見せたのは全日本ジムカーナ選手権のチャンピオンドライバーである若杉将司選手、2分01秒250をマークして堂々のトップタイムをリザルトに刻んだ。
予選2組目がスタートするころには雨足も勢いを弱め、雨が止んだ予選セッションの後半で路面はライン上が時間とともにドライへと転じていく。こうした難しいコンディションで地元の利を活かしたのが杉原直弥選手で、知り尽くしたホームコースで1分55秒737と総合トップタイムを叩き出す。
予選日とは打って変わって、朝から快晴に恵まれた日曜の決勝日。ポールポジションに杉原選手、セカンドグリッドに若杉選手がついて決勝はスタートしたが、ホールショットを決めたのは3番手グリッドの小河諒選手、モスエス・コーナーでトップを奪う。
トップに立った小河選手はそのまま快調なペースでラップを刻み、混戦模様が色濃い後続を尻目にリードを拡げていく。2番手争いに名乗りをあげたのは開幕戦を制している阪口良平選手、こちらは6番手からのスタートだったが1周目で2台をパスすると2周目には若杉選手も捕らえて3番手にポジションを上げていた。
12周の決勝、阪口選手の猛追をかわすべくマージンを稼いでおきたい小河選手だったが、5周目に多重クラッシュが発生してセーフティカーが導入される。これで後続との差が一気に詰まるかたちとなったが、7周目のレース再開でも好スタートを決めて主導権を手放さず。
阪口選手は杉原選手をパスして小河選手を追ったが、最後までペースを鈍らせることなくマシンを運んだ小河選手がウィニングチェッカー。悲願の初優勝を飾り、表彰台ではその喜びを全身で表していた。2番手はあと一歩届かなかった阪口選手、そして3番手は若杉選手という顔ぶれになり、開幕戦から続くヨコハマタイヤ装着車の連勝記録を伸ばすとともに表彰台を独占して強さを見せた。
予選は雨に翻弄される展開となったが、1組/2組ともにヨコハマタイヤ装着車がトップタイムをマークして、幅広い路面コンディションにおいて優れたパフォーマンスを発揮した。
決勝レースも好天に恵まれたことから路面温度も高めに推移したが、12周の戦いはヨコハマタイヤ装着車同士がトップグループを形成し、最終的に表彰台を独占。暑さの中でハイペースのラップを刻んでいったが、タイヤはドライバーの期待に応えるグリップを最後までしっかり見せて熱いバトルを支えた。