【GAZOO Racing 86/BRZ Race 第5戦/十勝】
GAZOO Racing 86/BRZ Race Round 5
開催日 | 2014年6月29日 |
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開催場所 | 十勝スピードウェイ (北海道) |
天候 | 晴れ |
路面 | ドライ |
決勝周回数 | 14周 (1周=3,405m) |
参加台数 | 24台 (ヨコハマタイヤ装着車 12台) |
3月末にツインリンクもてぎで開幕して以来、ヨコハマタイヤ装着車が負けなしの連勝を続けている2014年の「GAZOO Racing 86/BRZ Race」。第5戦は津軽海峡を渡って北海道へと上陸、道東の更別村にある国際サーキット、十勝スピードウェイを舞台に開催された。
北海道十勝平野というロケーションもあり、最大横断/縦断勾配が2%というフラットさが特徴の十勝スピードウェイ。3,405mのクラブマンコースで競われる一戦には24台がエントリー、与えられるポイントが通常の1.5倍ということもあってシリーズを戦う上でも重要な一戦となる。
今大会は日曜日に予選と決勝を行う1Dayのフォーマット。
残念ながら朝から上空を雲が覆い“十勝晴れ”にはならず、時折小雨が降ったりもしたが、幸いに予選はドライコンディションの下でコースオープンを迎えた。
10時10分に予選開始、ここで早々にアタックを決めてトップタイムを叩き出したのは目下2勝を挙げている谷口信輝選手。1分36秒396をマークしてピットに戻ると、ライバル勢の様子を伺うことに。
その後、山野直也選手や蒲生尚弥選手が1分36秒台に入れてきたが、谷口選手のタイムには届かず。さらに残り5分で谷口選手は再度コースインすると、1分36秒197をマークして自らのタイムを更新し、ポールポジションを獲得した。
予選開始から4時間のインターバルをはさみ、14時10分にはいよいよ第5戦がスタートを迎えた。上空は相変わらず灰色の雲に覆われているが、雨が降ることはなく予選に続いてドライコンディションが保たれた。
ライバル勢を従えてポールポジションから好スタートを切った谷口選手は、そのままトップで1コーナーをクリア。その後、14周の決勝は谷口選手が後続に付け入る隙を全く与えることなく、周回を重ねる毎にリードを拡大していく。
ファイナルラップまで安定したラップを刻み続けた谷口選手は、2番手に13.038秒、周回あたり1秒近い大差をつけてウィニングチェッカー。ポール・トゥ・ウィンでポイントの大きい十勝を制して今季3勝目を飾り、ランキング争いでも一歩抜きんでるかたちに。
この勝利により、開幕戦からのヨコハマタイヤ装着車の連勝も“5”へと伸び、コース特性を選ぶことなく速さを見せる優れたポテンシャルにも、ますます注目が高まる結果となった。
十勝ラウンドは曇りとなったことで、6月後半としては低めの気温/路面温度での戦いであった。そんな中で予選からライバルを寄せつけない速さを見せた谷口選手が、決勝でも主導権を一度も手放すことなく周回を重ねて優勝を飾ったことは、ヨコハマタイヤの優れたグリップ性能によるところも大きい。